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​アール・ヌーヴォー

フランスでは、ナンシー派とパリ派に分かれます。ナンシー派は新しい素材を取り入れた様式にロココ調の優美な曲線を融合させました。ガラス工芸家のエミール・ガレ、ドーム兄弟が有名です。ガレはジャポニズムの影響を強く受けています。ドーム兄弟は第一次世界大戦後のアール・デコ期にも活躍します。
パリ派はより大胆な曲線と、形態の抽象化に取り組み、エクトル・ギマールによるパリのメトロ(地下鉄)への入り口が有名です。

​ちなみにこの時期にスペインではアントニオ・ガウディが活躍し、サグラダファミリアの建築がスタートしました。

アール・ヌーヴォー(Art Nouveau)はフランス語で「新しい芸術」を意味します。伝統的なモチーフや様式から脱却し、鉄、ガラスなどの新しい素材にふさわしいデザインを模索しました。
家具、工芸、ガラス製品、絵画などにわたる総合的な芸術運動でした。
アール・ヌーヴォー自体は10年ほどでしたが、この時期にヨーロッパ全土で同じような運動が起こり、この時代のすぐ後に起こるモダニズム運動へと続いていきます。

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