
イランで最も近代的と称されるタブリーズ。 緻密な織りとで幅広いデザインが、空間に確かな品格を与えます。
تبریز
Tabriz
タブリーズ

テヘランの北西約620kmに位置するオアシスの小都市。標高1367mの農業を主とする街で、 かつてはヨーロッパ文化の窓口として商業も栄えました。 絨毯の原料となるペルシャ羊を最も多く産出する地としても有名で、徹底した品質管理で高い評価を獲得し、 イランで最も近代的だともいわれています。
タブリーズ
絨毯の特徴
柄
マヒ / 動植物/ 幾何学模様
色
アイボリー / ベージュ / ネイビー / 深紅
ノット
非常に細かい(高密度)
素材
コルクウール ウール シルク
結び
メダリオン 、フローラル 、アラベスクなど
雰囲気
メダリオン 、フローラル 、アラベスクなど
柄
タブリーズ絨毯は、とりわけデザインの幅が広いことで知られています。 代表的なデザインには、ペルシャ語で魚を意味する「マヒ」、華やかさと優雅さが特徴的な「フラワー」、風景・動植物・肖像画などを絵画のように表現し、壁にかけてアート作品のように楽しめる「タブロー」など、ノットの細かさが特徴的な タブリーズだからこそ実現できるデザインが見られます。
ノット

タブリーズ絨毯は、トルコ結びと呼ばれる結び方で織られるものも多く、非常に丈夫な仕上がりになります。ノット密度はペルシャ絨毯の中でも群を抜いています。
ゴブラと呼ばれる独特のかぎ針付きナイフを使用して緻密なノットと正確な文様が実現されます。
織り手のほとんどが男性であることもタブリーズの特徴で、力強く密度の高い織りで
重い家具を置いても跡が付きにくいほどの耐久性を誇ります。
素材

主に上質なウールに加え、シルクがふんだんに使用されるのが特徴です。 シルクを織り込むことで光沢が生まれ、見る角度によって表情が変化します。
しなやかで滑らかな手触りも、イスファハンならではの魅力です。
工程

タブリーズでは、ゴブラを用いたトルコ結びによる力強い織りが特徴です。
大規模工房による分業体制と高い品質管理によって、精密で安定した仕上がりが実現されています。

歴史
16世紀、サファヴィー朝の最初となったタブリーズは、絨毯生産の最盛期を迎えましたが、サファヴィー朝の崩壊と主に、絨毯産業は一時低迷しました。 その後、市場を見据えた輸出用絨毯の制作に乗りだしたことが大きな転機となり、1890年頃には大規模工場による生産も始まりました。 外国商人との連携により世界市場への輸出を実現し、ペルシャ絨毯産業の復興に置いて指導的な役割を果たしました。 ヨーロッパ市場を意識した絨毯づくりは、幅広いデザイン開発にもつながりました。 トルコとの地理的なつながりもあり、早い段階から新しいデザインに挑戦してきた タブリーズは、現在でもペルシャ絨毯五大産地の中で最も安定した製造・供給を行う中心的な都市として機能しています。
インテリア
タブリーズ絨毯の落ち着いた色彩と格調高いデザインは、
和洋を問わず幅広いインテリアに馴染みます。
使い込むほどにウールの毛先がほぐれて光沢が増し、草木染の色は年月とともに
深みを帯びていきます。インテリアと共に育っていく、長く付き合える一枚です。

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